なかなかご飯を食べてくれない...！
わんちゃんが急にご飯を食べなくなってしまったら心配ですよね。ご飯は食べないのに、おやつを欲しがっていたら、それは偏食かもしれません。わんちゃんはご飯が大好きでよく食べる子が多いのですが、時々偏食になってしまう子もいるようです。
ご飯を食べてくれるまで、少し時間がかかってしまうかもしれませんが、わんちゃんの身体も私たちと一緒で、食べている物でできています。
わんちゃんの健康維持をサポートするためにも、食べるまで根気よく付き合ってあげることが大切です！
今回はわんちゃんの偏食について、原因と対策を詳しく解説していきます。
わんちゃんが偏食になる原因
◆ドッグフードを頻繁に変えている
一般的にドッグフードは頻繁に変えないほうがいいと言われています。
わんちゃんは味よりもニオイでご飯を食べているので、今までしっかり食べていたご飯を変えてしまうと、わんちゃんも戸惑って新しいご飯を食べなくなることも。
また、食べなれていないものを食べると、成分によっては体がびっくりして体調を崩す恐れがあります。そのため、ご飯を切り替える機会が多いと、その分体への負担は多くなってしまいます。
しかし、わんちゃんの体調や、より良いフードを食べさせたいというさまざまな理由でご飯を変更するときもありますよね。
今まで食べさせていたご飯を急にやめて切り替えてしまうと、下痢など体調を崩してしまうことがあります。最初は新しいご飯を今まで食べていたものに少し混ぜて、徐々に変えていきましょう。少しずつ新しいご飯の割合を増やしていき、徐々に時間をかけて1週間程で切り替えるようにしてください。
◆おやつの与えすぎでドッグフードを食べない
体調は普段と変わらず、散歩へ行きたがるし、遊びも積極的にするのにご飯を食べなかったり残す場合は、おやつのあげすぎかもしれません。
頭が良い子は、ご飯を残すことで飼い主さんが別のおいしいドッグフードやおやつをくれるのを待つことがあります。飼い主さんの中には、わんちゃんがご飯を残して食べない時におやつをあげたことがある人もいるのではないでしょうか。また、しつけのときにおやつをたくさんあげている方はいませんか？
そういった経験があると、わんちゃんは「ご飯を全部食べなければおいしいおやつがもらえる」「トレーニングのときにおいしいものが食べられる」と学習して、ご飯を食べないことがあります。
わんちゃんの栄養は総合栄養食と水だけでも十分摂取できます。おやつはコミュニケーションのひとつとして使うのはいいのですが、普段の食事に影響を与えるようであれば与え方を考えなければなりません。
◆ストレスを抱えている
わんちゃんはストレスを感じるとご飯を食べなくなってしまうことがあります。特に怖がりな子は環境の変化など、今までと違ったことがあると、食欲が落ちてしまう場合があるので気をつけましょう。
・飼い主さんが仕事を始めて留守番する時間が増えた
・知らない人が家に出入りする
・新しいわんちゃんを迎えたり、飼い主さんに赤ちゃんが生まれた
・散歩にあまり行けていない
このようなさまざまな理由で、ストレスを抱えてしまうことがあります。普段と変わったことがあるときは、なるべくわんちゃんがストレスをためないように生活を工夫するなど気を配ってあげましょう。
わんちゃんの偏食の治し方
◆ドッグフードを頻繁に変えない
前述しましたが、ドッグフードは頻繁に変えないほうがいいと言われています。
基本的にわんちゃんはご飯が大好きで、全く食べないということはありません。もしお腹が空いても口にしなかった場合は、そのご飯の中にアレルギーの原因になるものが含まれているなど、何かしらの理由があるかもしれません。
◆おやつを減らす
おやつをあげすぎるとお腹がいっぱいになって普段のご飯を食べなくなることがあります。おやつのあげすぎは、わんちゃんに必要な栄養が摂取できなくなる原因になるので、おやつを減らすようにしましょう。
◆わがままでドッグフードを食べない場合は食べるまで他のものをあげない
わんちゃんがご飯を食べないからといって、おやつをあげていても一向に直りません。
さらに栄養が摂れずに病気になってしまう恐れもあります。そのため、もしわんちゃんがおやつを欲しがっても決して与えないようにしましょう。
ご飯を出しても食べなかった場合、5～10分程したらお皿は下げてしまいます。この時に食べなかったら次のご飯の時間までは何も与えないようにしましょう。こうすることで「ご飯の時間に食べなかったら何ももらえない」ことをわんちゃんに分かってもらいます。
この方法を取る場合は、子犬や老犬のような体力がついていない子には行わないようにしてください。また、病気がある子もこの方法は厳禁です。常に新鮮な水を用意してわんちゃんの偏食が治るようにがんばりましょう。
◆ドッグフードにトッピングをして食欲をそそる
ご飯を食べるまではおやつなどを与えない、という方法を試しても3日以上ご飯を食べなかった場合はこれ以上続けるとわんちゃんの健康を害してしまいます。
そのときは別の方法でご飯を食べさせましょう。そのひとつの方法として、普段食べているご飯にわんちゃんの栄養となる食材をトッピングする方法があります。
もちろんおやつをトッピングするのはダメです。ウエットフードをほんの少し、鶏肉の茹で汁、犬用のミルクなどをご飯にかけてみると食べることがあります。それを食べたらトッピングの量を少しずつ減らしていって、最終的には普段あげているドライフードだけでも食べられるようにしていきましょう。
昨今、地震などの災害が頻発しており、ペットの避難についても話題に上がっています。
災害時は電気が通らない状況になることもあるため、常温でも保存可能で、持ち運びやすいドライフードに慣れさせておいた方が安心でしょう。
なかなか偏食が治らない場合はどうすればいい？
◆吐く・下痢などをしていたらすぐに病院へ
わんちゃんがご飯を食べずに吐いたり下痢をしている場合は、病気にかかっている可能性があるのですぐに病院へ連れて行きましょう。
動物は自分が体調を崩していることを隠す傾向があります。飼い主さんが気づいたときにはだいぶ弱っている可能性もあるので、常にわんちゃんの様子を観察して普段と違ったら早めに病院へ連れて行くようにしましょう。
◆3日以上ドッグフードを食べなかった場合
偏食を治す方法を解説してきましたが、3日以上ご飯を食べずトッピングをしても食べない場合も病気を疑いましょう。
病気の場合は、食欲がない他に下痢をしていたりおしっこがいつもより多い、普段よりも寝る時間が長いなどの変化があるかもしれません。気になることがあったら病院で相談してみることをおすすめします。
◆食べるようになるまで根気よく付き合おう
わんちゃんにとってご飯は生きていくために必要なものなので、食べてくれないと心配になってしまいます。しかし、飼い主さんが神経質になるとわんちゃんにもその感情が伝わって、ますます食べなくなってしまうことがあります。
あまり神経質にならず、おおらかに接して「いつか食べるでしょう」くらいの気持ちで向き合いましょう。
ただ、中には病気が原因の可能性もあるので、食べなくなったらまずは動物病院で相談するといいでしょう。そして普段からわんちゃんの健康に気をつけ、適度な運動をさせてストレスをためないようにしてあげることも大切です。
よろしければ今回ご紹介したことをご参考にされてみてくださいね。
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